電気とガソリンに加えてLPGでも走れるトリプルハイブリッド車登場!!

puriusu
エコカーの全盛期ともいえる現在のクルマ界だが、今回はそんな風潮に一石を投じる風変わりなシステムが開発されたので紹介していこう。 

現行カムリは直4、2・5ℓエンジンにモーターを組み合わせたTHSⅡを積んだ(ハイブリッド車だが、LPG車の装置開発などを手がけている「インテグラル」(本社・埼玉県所沢市)がカムリ用のTHSⅡにさらにLPGシステムを組み込んだ「ガスハイブリッド」(価格47万円、取付工賃18万円)を開発した。

こちらのシステムを導入することで電気とガソリン以外にLPGの走行も可能になるというワケなのだという。 

LPGで走行できる仕組みとは?

LPGの一般小売価格は現在、90円台中盤を推移しており、ガソリン(※レギュラー160・1円、(ハイオク170・9円)よりも50~60円以上安い。

となると、1回の給油(約50ℓと仮定)で2500~3000円の差額がでるため、年間の走行距離が多いユーザーにはメリットと思われる。

カムリのJC08モード燃費は23・4』/㎞だが、満夕ンでも走れるのは1500㎞。

その部分にLPGをプラスすることで、無給油で1770㎞以上走行することが可能になるのだという(ちなみに青森中央~下関間距離が約1766㎞)。 

開発したインテグラル代表取締役の上田正之氏に聞いていると、「システムの投資には約65万円かかりますが、13万㎞以上走行するとお得になります。元を取るにはそれだけの距離が必要ですが、一例として地方に多くの支店を持つ法人ユーザーは社有車で1週間に600㎞以上走行することも珍しくありません。

そうした方にはメリットが大きく、引き合いも多くなっています」このガスハイブリッド、エンジン始動時や暖機運転中はガソリンを使い、ウォームアップ終了後(水温20~40℃)に自動的にLPGに切り替わり、通常走行時にはLPGもしくは電気、徐行や減速時は電気で走る。長い上町坂などのエンジン負荷が大きいといった場合ガソリン走行に切り替わるという。

LPGがなくなると自動的にガソリン走行に切り替わり、LPGを給油するとまたLPGに戻る。

しかも、このガスハイブリッドシステムはカムリやプリウスのハイブリッド車だけでなく、(イエースやプロボックス/サクシード、プレミオ/アリオン。といった法人需要の多い乗用車モデルにも用意される。ほかにもバンモデルや軽のハイゼットカーゴ、バネットトラックといったモデルにも設定がある(価格は52万5500円~)。 

同社代表取締役の上田氏はかつて本田技術研究所のエンジン制御システム部門に所属し、プレリュード用のツインキャブ、アコード用のインジェクションシステムなど排出ガス規制を伴うエンジン制御の研究開発、設計業務に関わりを持ってきた。

本田技術研究所退社後、同社を設立して以前はマツダのWRC「マシン(ファミリア)のECUや過給圧制御の開発、いすゞのFI用V12一エンジンECUの開発などを手がけ、簡易型空燃比計やノッキング検出器などを商品化。

ちなみに上田氏は、本田技術研究所入社前の大学生時代に自動車雑誌編集部で2ヵ月間バイトした経験があったんだとか。取材していて、これには担当者もびっくりしたそう!。

 「WRCのファミリアのECUを担当したこともあって、もとからラリー好きなんです。次いで現在のガスハイブリッドシステムは、インプレッサWRXSTIとランエボ用に作ったのですが、これが一般市場ではウケなくて。それでもってプレミオなど法人ユーザー向けのモデルに転用したところ、かなり売れるようになりましてね」と語る上田氏。

次はぜひとも試乗させてください。