どうして輸入車のLEDウインカーシャープが点滅してしまうのか?

rekusasu
車のヘッドライトやストップランプなどの灯火類のLED化が急に進行している。

確かにうわべもお洒落だし、省電力にもなるので取り入れが進行しているのだけれど、ここ数年でウインカーにもLED取り入れが増加した。

その中でも、輸入車の上級グレードに備わっているのをよく見るが、その点滅の方法がこれまでのウインカーとハッキリ違いのがある。カチッ、カチッと歯切れのいいリズムで点滅している。

これは、何かしらスペシャルなからくりがあるだろうか?

最初にウインカーの基礎知識を再チェック!

あなたはご存じだと思うが、保安基準は車の基準を実に細かく決めている。41 条のウインカーすらも、取り付け場所から明かりや色のルールなど微に入り細にわたる定めがある。

ほかにも、保安基準を補足するかたちで「保安基準の細目を定める告示」が書かれている。

それらを全て紹介するとページがいくつあっても足りないし、する必要すらないだろう。 

ここでは、次の基本的な5項目を押さえておけばいいと思う。

1.光源が、15W以上60W以下であること。
2、灯火の色が、橙色であること。
3.毎分60回以上120回以下  の一定周期で点滅すること。
4.左右対称の位置に取り付けられ、左右の感覚はフロントが30cm以上、リアが15cm以上であること。
5.100mの距離から昼間に  おいて点灯を確認できる こと。

LEDウインカーは広まっているのか?

次は、LEDウインカーの採用車種を調べておこう。輸入車、国産車の主要メーカーにリスニングしてみた。

まずベンツ。「LEDウインカー採用車種は、Sクラス、SL、SLK、CLS)など」(広報) やっぱり装着車種が多い。

未採用車種を探すほうが簡単。EクラスやMクラスだが……。 

「タイミングの問題だものと言えます。未装着車も次のモデルチェンジで取り入れるでしょう」(同) 

BMWにも問い合わせたら 「全車種です」(広報) ただし、前後とサイド(側面)の100%にLEDを導入しているのは、4、5、6、7シリーズとX5.これ以外の車種は側面のみLEDで前後は電球だ。側面だけLEDというのも秘密がありそうだ。

追って探ってみよう。 

その前に国産車も調査しておこう。トヨタはどうか。 

「レクサスLSです」(広報) おお、輸入車の上級モデル中心に普及しているという認識が証明されたのか、と判断しそうになったが……違った。日産、ホンダのお返事はこうだ。 

「採用車種はスカイライン、エクストレイル、ティアナ…… (以下表を参照)」(日産広報)「アコード、フィット、ヴェゼル……(同)」(ホンダ広報)下の表で確認してほしい。

日産、ホンダとも2013年から2014年にかけてモデルチェンジした新型車のほとんどにLEDウインカーが装備されている。

しかも、両社とも軽自動車まで付いている。利幅が狭くコスト管理が厳しい軽自動車まで普及しているのだから、もはや時代の流れといっていいだろう。 

でも待てよ、最初に疑問に感じた輸入車と国産車のウインカー点滅のリズムの違いが解明されていない。ベンツSグラスとデイズが、同じ点滅とは思えない。 

LEDウインカーのメリット、デメリット!

LEDウインカーの装着状況を問い合わせた各社には、そのメ町ットとデメリットも聞いているが、ほぼ同じ回答だった。

メリット

・省電力で耐久性に優れる・デザイン上の自由度が高い・反応速度が速い

デメリット

・コスト 
LEDの長所である省電力、長寿命は、当然ウインカーでり一緒。むしろヘッドライトなどに比べ、点灯している時間が短いウインカーは、多くはメンテナンスフリーのようだ。 

2番目のメリットがデザイン。

電球は点灯させるのにソケットなどの部品が必須で、どうしてもゆとりが必要になる、いっぽうLED自体が電球より小さいうえに、作動させるのに必要な点灯回路はLEDと線でつなぐだけなので、狭いスペースでも装着可能な自由度がある。

ここで、LEDウインカーのデメリットにもふれておこう。

LEDは急な普及による量産効果などで、単価がどんどん低下している。

また、なにより普及に拍車をかけるのだが、電球は長年の技術の蓄積があり、汎用性の高いパーツを使用するので費用は極限まで詰められている。

LEDは点灯回路を一緒にしたトータルコストで、今でも電球とは差がある。

ランプメーカーによると、ウインカーのユニット価格で「数倍程度」の開きがあるようだ。 

さらには、LEDのなかでアーバンカラーといった種類が ある。オレンジ色を放出し、ウインカーに適しているが、以前 は効率が悪かった。しかし、技術革新の力で、アーバンカラーの LEDも明るく光るようになった。

それにより、欧州プレミアムカーが、付加価値を高めるために 導入したという。 
 
さて、上記で飛ばしたメリットの3番目、反応速度の速さ。実は、今回のクエスチョンの回答がLEDの反応速度にある。

いうまでもなく、LEDの点灯は電気信 号による。電気信号だから瞬時に反応する。輸入車のLEDウインカーの点滅が、歯切れよくシャープに見えるのはこのためだ。LEDらしいウインカーといえる。 

いっぽう、電球はなかのフィラメントを発光させる。ワードは悪いがボワつと光る感じだ。

LEDの点滅とはハッキリ違いのある。待てよ、国産車にもLEDウインカーが普及しているが、輸入車の点滅とは違うぞ。
 
LEDの点灯は電気信号の0N・OFFだが、点灯回路をコントロールすることによって、光らせ方も上手に扱えるのだ。

今までの電球ウインカーのような点滅も可能という。 これが今回の結論だが、国産車でもLEDらしい点滅のウィンカーが多くなってきている。

LEDウインカーも国産、輸入車の垣根がなくなりつつあるというわけだ。